作業療法について

YouTube Preview Image

作業療法は作業活動を治療の手段として、対象者の身体機能および精神機能(基本的能力)や日常生活動作(応用的能力)の改善・維持・低下予防、社会適応能力の向上などを図っています。
ここでいう「作業活動」とは日常生活動作、仕事、遊びなど人間の生活全般に関わる広い意味での活動を指します。
作業療法士は生活を医学的視点から支援する専門職であり、生活場面における問題点を評価し、いろいろな作業活動を通して、機能回復にむけた治療、訓練を行います。
また、残された機能を最大限に活用できるように支援を行います。

 

  • 身体機能訓練
  • 日常生活動作訓練(ADL)
    (食事動作、更衣動作、整容動作、トイレ動作、入浴動作、家事動作)
  • 日常生活関連動作訓練(APDL・IADL)
    (買い物、調理、食器洗い、掃除、洗濯、浴槽の湯を沸かすなど日常生活動作に関連してくる動作能力のこと)
  • 高次脳・認知・精神機能への訓練
    趣味活動を通して意欲を引き出したり、情緒の安定を維持したりする促しを行います。
    障害によっては記憶力や注意力などの認知面が低下していることがあり、生活上で困っていることを分析し、改善を図ったり、困らないような工夫を行ったりします。
  • 家屋改修、福祉機器などの選択・使用方法の助言
    必要に応じて実際に自宅訪問をして、トイレ、浴室、玄関、階段など個々に合った手すりや福祉用具の選択を行います。

 

1.キッチンが低い場合     2.キッチンが高い場合    3.作業療法・お米を研ぐ

 

 

 

 

 

 

作業(調理)をするうえで、患者様の状態にちょうどよい高さや使いやすさなどを評価し、家屋改修・環境調整に繋げます。

 

注意障害
脳損傷において、よく観察される症状であり、①持続性の低下:課題への集中力が続かない。疲れやすく、課題の開始は良好でも、時間の経過とともに課題の正答が低下したり、行為が中断したりする。②選択性の低下:数ある刺激の中からある特定の刺激に対し、注意が向かない。大勢の人が会話している室内で、少し離れた人の会話を聞くなど。
③分割の低下:注意の容量が低下しているため、同時に並行して作業を行う時に2つのことに注意がむけられない。電話の内容を聞きながらメモを取るなど。

失行
運動麻痺、失調、不随意運動などの運動障害なく、また、行うべき行為・動作を充分に理解しながらも、その行為が施行できない状態をいう。動きがおおざっぱになる。道具の使用がぎこちない。歯ブラシする際、柄の持ち方がその前にしていた髭剃りの動作と同じ動きをしてしまうなど。予測とは異なる動作を行なってしまう。

構成障害
形を整えて、文字や図形、絵を描くこと、また実際に物をうまく組み立てることが障害される状態をいう。例えば生花が趣味である方がうまく、組立てず、生けられない。

半側空間無視
視野障害の同名半盲と区別することが重要であり、同名半盲であれば、一側の視野に障害があるだけなので、眼球や頭部を動かすことによって、半盲側の認知は容易にでき、見えない半盲側にも空間があることを十分意識していて、注意を向ける努力を怠らない。
ところが、半側空間無視の場合、どのように身体の向きを変えても、その位置から見た半側空間の認知は不十分であり、本人にとっては空間が存在していないかのようである。
例えば、歩行や車いすの操作中に左側にある物にぶつかる、左側に置いてある食事を食べない、左から接近してくるものに気づかない、左側に曲がることができず、通りすぎてしまう。

地誌的障害
よく知っている場所で道に迷う、見慣れた場所や建物をみても、わからない。熟知している場所の図を描けないという症状を伴う。

おわりに
高次脳機能障害は個々のパーソナリティ、生活スタイルに合わせて、症状の現れ方も様々であり、障害がみえにくい、わかりづらい一面もあります。歳のせい、気分や性格のせいとなりやすい面もみられます。今回、記載した以外の高次脳機能障害の症状も多々あります。文献によって言い回しが異なる部分もあり、ここに記載した内容が全てではないので、その方その方に合わせて、説明いたしますので、ご相談ください。

医療関係者の皆様へ 求人募集 よくあるご質問 お問い合わせ